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油圧ホースの選び方 | 流体・圧力・内径 選定基準を1から解説

建設機械や産業機械の油圧動力を伝達する油圧ホース。
機械を動かし続けるために欠かせない重要部品ですが、いざ購入しようとすると、次のようなお困りごとありませんか?

  • 「油圧ホースのカタログを見たが、注文が難しそう…」
  • 「使っているホースが壊れてしまったので取り替えたいが、ぴったりの長さで注文できる相談先が見つからない」
  • 「様々な口金具や長さのホースを注文したいのに、既成品からは選びきれない」
  • 「専用品が少量だと対応してくれる相談先が見つからず、困っている」
  • 「そもそも選び方がわからない」
お困りごと、わかります。
ツギタロウ.comなら、圧力、内径、口金具、長さ、外装を選ぶだけ。長さも1ミリ単位から指定してご購入いただけます。
しかも1本から。


本記事では、ツギタロウ.comでの注文ステップに沿って、油圧ホースの選び方をわかりやすく解説します。

初めての方にもわかりやすく解説しています。ぜひ最後までお読みください。


    目次

  1. 油圧ホースとは
  2. 流体
  3. 圧力
  4. 内径(サイズ)と口金具
  5. 長さ
  6. 外装
  7. まとめ | 安全に油圧ホースをご使用いただくために

1.油圧ホースとは

油圧ホースとは、油圧を動力とする建設機械や農業機械、産業機械などに油圧の力を伝導するために使用されるホースです。
油圧ホースの最大の特徴は柔軟性です。この柔軟性のおかげで、複雑に入り組んだ場所でも自由自在にレイアウトが可能で、メンテナンス時の取り外しもスムーズに行えます。
また、柔軟性がクッションのような役割も持ち、ポンプから発生する振動が機械の他の部品に伝わって壊れてしまうことを防ぐことにもつながります。

2.流体

まず、ホース内を流れる流体から適切なホースを選定しましょう。
ホースはそれぞれ“適用流体”と呼ばれる「ホースに流すことが可能な流体」があらかじめ決まっています。
仕様に沿わない流体を使用した場合、ホースの内管及び補強層が劣化し、ホースの破裂や口金具の抜けなどが生じます。
必ず仕様を合わせるようにしましょう。

 流体温度と推奨雰囲気温度

適用流体の温度(流体温度)や、ホースを設置する環境の温度(推奨雰囲気温度)にも許容範囲が存在します。
適用温度範囲を超えてご使用の場合、ホースの耐圧力が低下し、ホースの破裂や口金具部からの漏れ・抜けが生じる可能性が高まり大変危険です。
ご利用の環境を確認し、目的の流体に適応したホースをお選びください。


鉱物性作動油

ツギタロウ.com取扱い製品のうち、5種のホースを抜粋しています。

表1.鉱物性作動油に適用したホース一覧表(抜粋5種)
ホース 流体温度 推奨雰囲気温度 用途・特徴
PA -40℃~+100℃ -40℃~+70℃ 一般配管用
PF -40℃~+100℃ -40℃~+70℃ 一般配管用スリムタイプ
EQ -40℃~+120℃ -40℃~+80℃ 一般油圧用・高耐久
HQ -40℃~+100℃ -40℃~+70℃ 高耐久
RX -40℃~+100℃ -40℃~+70℃ インジェクション/製鉄所/工作用機械

リン酸エステル系作動油

表2.リン酸エステル系作動油に適用したホース一覧表
ホース 流体温度 推奨雰囲気温度 用途・特徴
NW -40℃~+100℃ -40℃~+70℃ 製鉄所

鉱物性エンジンオイル

表3.鉱物性エンジンオイルに適用したホース一覧表
ホース 流体温度 推奨雰囲気温度 用途・特徴
HM -40℃~+135℃ -40℃~+100℃ 耐油性/耐熱性

ツギタロウ.com取扱い製品のうち、5種のホースを抜粋しています。

口金具の材質にステンレス(SUS)をご希望の場合はご相談ください。

表4.水に適用したホース一覧表(抜粋5種)
ホース 流体温度 推奨雰囲気温度 用途・特徴
PA 0℃~+60℃ 0℃~+70℃ 一般配管用
RX 0℃~+60℃ 0℃~+70℃ インジェクション/製鉄所/工作用機械
RT 0℃~+60℃ 0℃~+70℃ ホース最外装に超高圧分子量PWを被覆。耐摩耗性や外部からの被液に優れる。
OKE 0℃~+60℃ 0℃~+70℃ 軽量/耐油性/耐候性/耐摩耗性
ACT 0℃~+50℃ 0℃~+70℃ カシメ機不要

超高温水

表5.超高温水に適用したホース一覧表
ホース 流体温度 推奨雰囲気温度 用途・特徴
WH 0℃~+120℃ 0℃~+70℃ 高温洗浄用

高含水

表6.高含水に適用したホース一覧表
ホース 流体温度 推奨雰囲気温度 用途・特徴
RX 0℃~+60℃ 0℃~+70℃ インジェクション/製鉄所/工作用機械
RT 0℃~+60℃ 0℃~+70℃ ホース最外装に超高圧分子量PWを被覆。耐摩耗性や外部からの被液に優れる。

スチーム

表7.スチームに適用したホース一覧表
ホース 流体温度 推奨雰囲気温度 用途・特徴
SA 4℃~+210℃ -40℃~+70℃ スチーム洗浄用
RT 4℃~+220℃ -40℃~+70℃ ホース最外装に超高圧分子量PWを被覆。耐摩耗性や外部からの被液に優れる。

エアー

表8.エアーに適用したホース一覧表
ホース 流体温度 推奨雰囲気温度 用途・特徴
PA03-DA -40℃~+60℃ -40℃~+60℃ ミストオイル入りエアー/ドライエアー使用可

LPG及びLNG(気相)

表9.LPG及びLNG(気相)に適用したホース一覧表
ホース 流体温度 推奨雰囲気温度 用途・特徴
LP -40℃~+60℃ -40℃~+60℃ ボンベ補填用/ローリー車補填用

水グリコール

口金具は接続部のみニッケルクロム処理品を推奨しております。ご希望の場合はご相談ください。

表10.水グリコールに適用したホース一覧表
ホース 流体温度 推奨雰囲気温度 用途・特徴
PA -40℃~+60℃ -40℃~+70℃ 一般配管用
RX -40℃~+60℃ -40℃~+70℃ インジェクション/製鉄所/工作用機械
RT -40℃~+60℃ -40℃~+70℃ ホース最外装に超高圧分子量PWを被覆。耐摩耗性や外部からの被液に優れる。
OKE -40℃~+60℃ -40℃~+70℃ 軽量/耐油性/耐候性/耐摩耗性

セメントミルク

表11.セメントミルクに適用したホース一覧表
ホース 流体温度 推奨雰囲気温度 用途・特徴
WJ 0℃~+80℃ 0℃~+70℃ 各種設備洗浄/セメントミルク注入
WB 0℃~+80℃ 0℃~+70℃ 各種設備洗浄/セメントミルク注入
GR -40℃~+60℃ -40℃~+60℃ 各種設備洗浄/セメントミルク注入

有機溶剤・塗料

表12.有機溶剤・塗料に適用したホース一覧表
ホース 流体温度 推奨雰囲気温度 用途・特徴
PS -20℃~+80℃ -20℃~+40℃ ペイントスプレー用/帯電防止

3.圧力

油圧ホースの選定において、流体と同じくらい重要なのが「圧力」です。

 最高使用圧力

油圧ホースには、製品ごとに安全に使用できる上限値として「最高使用圧力」が定められています。

最高使用圧力とは、ホースに対してかかる圧力の上限値のことを表します。

例えば、適用流体に鉱物性作動油を持つ油圧ホースでも、 一般配管用に用いられるパスカラート油圧ホース(PA)の場合、最高使用圧力は1.5MPa~35MPaまで選ぶことができますが、 耐油性・耐熱性に優れた耐熱耐油ホース(HM)の場合は、最高使用圧力7.0MPaまでとなっています。
用途が合っていても圧力が不足していれば、ホースは使用できません。

「常用圧力」と「衝撃圧(サージ圧)」の確認

ご希望の流体に対応したホースが見つかったら、ご利用環境の圧力を次の2つの観点から必ず確認してください。


  1. 常用圧力(定格圧力):油圧機器が通常運転時に連続してかかる圧力です。この常用圧力が、ホースの最高使用圧力以下であることをご確認ください。
  2. 衝撃圧(サージ圧):バルブの切り替え時や急停止時に瞬間的に発生する、通常時を大きく超える圧力です。

もし、衝撃圧が激しく発生する環境であれば、常用圧力に余裕があっても、より最高使用圧力の高い(耐圧性能に優れた)ホースを選定することが、トラブルを未然に防ぐ鍵となります。

4.内径(サイズ)と口金具

ツギタロウ.comではサイズをご選択いただくことで、ホースの内径と口金具のサイズが決定します。
内径の決め方を2種類ご紹介いたします。

 内径の選定方法 1.油圧ホースまたは接続部を確認する

ブリヂストンの油圧ホースがお手元にある場合は、ホースに印字されているサイズを確認してみましょう。

他のメーカーのホースの場合、お問い合わせください。



(例)「BRIDGESTONE PASCALART PA1406」と印字されている場合
PA←パスカラートを指します。
14←最高使用圧力を指します。
06←サイズを指します。
よって、サイズは「06:サンブ:3/8:9.5-16.6」をご選択ください。
ホースの内径は9.5mmとなります。



また、接続部が決まっている場合は、接続部の継手サイズに合わせましょう。
ホースを接続したい箇所の継手サイズがG1/4である場合、サイズは「04:ニブ:1/4:6.3-14.0」をご選択ください。
ホースの内径は6.3mmとなります。

 内径の選定方法 2.ノモグラフを活用する

ノモグラフ(ノモグラム)を活用すると、吐出量、流速からホースの内径を可視化することができます。

表13.流速の目安
接続部流量の目安
ポンプ吸込み側0.6~1.5m/s
ポンプ吐出し側3~6m/s


(例)吐出量30ℓ/分、流速2~8m/sであるときのホース内径の求め方
次のノモグラフを参考に、ホース内径を求めてみましょう。
まず、左側のグラフに吐出量30の点をとります。
次に、中央のグラフに流速2m/sと8m/sの点をとります。
最後に、吐出量30の点と流速2m/s、8m/sの点をそれぞれ結び、右側のグラフまで伸ばします。
2つの点を結んだ線と、ホース断面積のグラフ(画像右端のグラフ)の交わった点にもっとも近いサイズが適正サイズとなります。
よって、この場合、ホース内径は06~10が適正なサイズとなります。
※ツギタロウ.comの表示では、06:サンブ:3/8:9.5-16.6から10:ロクブ:3/4:15.9-25.2)の範囲となります。


ノモグラフ(ノモグラム)を使った油圧ホースの内径の求め方
画像1.油圧ホースの内径を求めるノモグラフ(ノモグラム)
【出典】ブリヂストン化工品ジャパン株式会社『ハイドロリックホース ホース・口金具 総合カタログ2024年3月版』

 口金具の選定

ホースを接続する場所の継手形状をご確認ください。
ツギタロウ.comでは、サイズ選定後、口金具のねじ形状を選ぶだけで口金具の品番が自動的に表示されます。


(例)接続部がGねじである場合の口金具の組み合わせ

表14.口金具の対応例
接続部口金具

めねじ(ユニオン)
オスシート(30°)

めねじ(ユニオン)<br>オスシート(30°)

管用平行オスネジ(メス30°シート)

めねじ(ユニオン)<br>オスシート(30°)

おねじ
オスシート(30°)

おねじ<br>オスシート(30°)

管用平行メスねじ(メス30°シート)

おねじ<br>オスシート(30°)

おねじ
メスシート(30°)

おねじ<br>メスシート(30°)

管用平行メスネジ(オス30°シート)

おねじ<br>メスシート(30°)

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5.長さ

ツギタロウ.comでは1mm単位から長さを指定してご購入いただけます。
ホース長さの調べ方はこちらを参照ください。

6.外装

油圧ホースの故障原因の1つとして、外部からのダメージが挙げられます。
機械の可動部との摩擦や、砂利など飛来物による損傷、日光(紫外線)によるひび割れなど、油圧ホースは作業環境によっては多くのダメージを受けています。
適切な外装を選定し、耐候性を上げて突発的な油漏れ等のトラブルを予防しましょう。


表15.外装と特徴
外装特徴
標準スプリングホース口元部を保護し、口金具とゴムの境目付近の破裂を防止
全長スプリングバネによりホース全長を保護し、落石や工具の接触など外部からの強い衝撃をバネが吸収しホースの破裂を防止
外装ワイヤーブレード
(鉄またはステンレス)
ホース全長の外面上に細い金属線を隙間なく編み込んで保護し、熱や火花によるホースの破裂を防止

7.まとめ | 安全に油圧ホースをご使用いただくために

油圧ホースは消耗品です。見た目に大きな変化が生じていなくとも、内部では日々劣化が進んでいます。
油圧ホースの耐用年数は、温度や紫外線など使用環境や使用頻度、使用圧力によって大きく左右されます。
安全に油圧ホースをご使用いただくためにも、お手持ちのホースに下記のような特徴が見られましたら使用年数に関わらず交換いただくことを推奨しております。

  • ひび割れ
  • 硬化(柔軟性低下)
  • 膨らみ(膨張)
  • 変色
  • 液漏れ

ツギタロウ.comでご注文いただいたホースは、通常4~7営業日で油圧ホースを発送しております。(全長スプリング指定時は10~15営業日いただきます。)
安全にかつコストを抑えてご使用いただくためにも、ぜひツギタロウ.comで早めのご準備をしていただけますと幸いです。



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お困りごとがありましたら,ぜひお気軽にお問合せください。

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